眼精疲労とは

眼精疲労

 眼精疲労とは、視作業(眼を使う仕事)を続けることにより、眼痛・眼のかすみ・まぶしさ・充血などの目の症状や、頭痛・肩こり・吐き気などの全身症状が出現し、休息や睡眠をとっても十分に回復しえない状態をいいます。

 目を酷使することで起こる症状は、眼痛・カスミ目・充血・乾燥感などの目の症状のほかに、めまい・頭痛・肩こり・吐き気などの全身症状も伴う場合があります。

 これらの症状が、休息や睡眠をとっても十分回復しないと、それは単なる目の疲れではなく、眼精疲労という病気です。

眼精疲労は、隠れていた健康状態の悪さや精神的疲れが、目を酷使することで表に出てきた状態ともいわれます。 

   

眼精疲労

◆眼精疲労の種類

    屈折性・調節性眼精疲労

近視・遠視・乱視・老視・調節緊張(仮性近視)など、見え方が原因の眼精疲労 

    症候性眼精疲労

白内障・緑内障・斜視・眼瞼下垂など、眼疾患による見づらさが原因の眼精疲労

    その他

貧血や風邪・更年期障害などの全身疾患やストレス・不眠症などの心因性によるもの 

 


眼の構造

人がものを見る時は、見ようとする像が角膜と水晶体を通って目の中に入り網膜にうつります。 

網膜にうつった像は視神経から脳に伝達されて、はじめて画像として認識されます。

そして、いろいろな距離のものを網膜上に合わせるために、水晶体は厚みを変えて、調節します。

カメラにたとえると、水晶体がレンズ、網膜がフィルム、そしてピントを合わせるためにオートフォーカスのように働き、水晶体の厚みを変えるのが、毛様体筋という筋肉です。

この調節力を担う毛様体筋の負担が過剰になると眼精疲労を引き起こします。


遠くを見るとき

調節しない状態で遠くの物を見た時、網膜上に像がうつる状態を正視、網膜より前方に像がうつる状態を近視、網膜より後方に像がうつる状態を遠視といいます。

遠視は遠見時にも毛様体筋が働き、網膜の後方の像を網膜上にひきよせることで、遠くをはっきり見ることができます。

近くを見るとき

調節しない状態で近くの物を見ると、像は網膜の後方にうつります。そのため、近見時には常に毛様体筋が働き、網膜上にピントを合わせています。

パソコンや携帯など近くを見ている間中ずっと、毛様体筋は緊張し続けているのです。

遠視の場合、遠見時の調節力に近見時の調節力が更にかかるため、毛様体筋の負担が大きくなり、疲れやすくなります。

パソコンやスマートフォンなど、近くを長時間見続けるために、毛様体筋の負担が大きくなりすぎることが原因の眼精疲労が、近年急激に増加しています。

パソコンやスマートフォンによる眼精疲労は、調節緊張や調節障害の大きな原因となるとともに、自律神経のバランスを崩し、様々な全身症状を引き起こします。

眼精疲労専門外来では、近くを見る時に目の負担を減らすよう度数を調整したデスクワーク用メガネを多くの方に処方しています。

また、コンタクトレンズ装用者には、度数調整してあるブルーライトカット加工メガネのクリークグラスをお勧めしています。

長時間近くを見る時に、毛様体筋の負担を減らしてあげることが、眼精疲労の根本治療のひとつです。